2024年10月13日(日)令和6年度東京防災学習セミナー開催

2024.10.14

サンシティ管理組合では、「令和6年度東京防災学習セミナー Gコース 近年の災害から学ぶ」を開催しました。
大地震が続く昨今、理事や防火・防災委員の方をはじめ、多くの方が参加し、熱心に耳を傾けていました。いつ大地震が起きてもおかしくない今、しっかりと災害対策をしておきたいものです。

◆開催日時 10月13日(日)午前10時~11時30分
◆会場 第一集会室
◆講師 防災アドバイザー/福井義博氏
◆参加者 31名

【防災ブックについて】
「東京くらし防災」→日常生活で手軽に取り込み基礎をつくる
「東京防災」   →より踏み込んだ内容 災害種別ごとの具体的知識

講師の福井様より、令和5年にリニューアルし、全戸配布が完了している防災ブック「東京くらし防災」「東京防災」について、概略の説明がありました。

防災ブックについては、下記URLでも見ることができます。https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/1028036/index.html

1.大地震による災害を振り返る

近年の災害から学ぶ

(1)1923年 関東大震災

死者の9割以上が焼死、残りは建物倒壊による圧死が多い。地盤の弱い場所(昔沼や川だったところ)に被害が多い。地盤は変わらないので、前回と同じ場所が地割れする。

焼止まりに一番効果あったのはバケツ消火
→現代では消火器での初期消火が大事。
大地震から100年経つと新たな活動期に入ると言ってよい。
次にいつ起きても不思議ではない。

(2)2011年 東日本大震災

長周期地震動
→ ゆったりした揺れが長く続く。遠くの地震でも発生する。

高層階ほど揺れが大きい。大きな家具が倒れて出口が塞がれるので、対策が必要。

(3)2016年 熊本地震

震度7が2回。一度目で無事でも二度目でダメージが出ることもある。

(4)2018年 大阪北部地震

新型装置のついたエレベーターでも条件によって閉じ込めが起きた。
(震源が浅かったため初期微動と主要動の間隔が短くセンサーが働かなかった)

マンションの場合
倒壊の危険は少ないが破損はする。
家具の転倒は大きく、高層階のライフラインは深刻。対策が必要。

2.地域の危険を知る

中台地区の危険度

都心南部直下地震が起きたら、中台は震度6弱か6強。
多摩東部直下地震が起きたら、中台は6強にかかる。
地域危険度(火災危険度、建物倒壊、災害活動困難性)
→中台3丁目はレベル1(低め)だが、液状化の可能性はある(下記URL参照)。https://doboku.metro.tokyo.lg.jp/start/03-jyouhou/ekijyouka/lhmap2.aspx

3.地震災害への備え

サンシティマニュアル(黄色のマグネット)はとても良いので活用する。

(1)地震が起きたその瞬間の行動

①まず頭を守る。揺れが収まるのを待つ。
②ドアを開けて避難路を確保。落ち着いたら火の始末。
③初期消火。火が天井に届いたら迷わずすぐ避難。

(2)安全な空間づくり

建物の強度の確認 耐震基準は1981年6月に新基準となった。
サンシティは旧耐震基準(震度5弱で崩壊しない)で建てられており、
新基準(震度6強~7で崩壊しない)と同等の耐震強度を満たすのは、2006年に耐震補強をしたA棟のみ。

(3)家族、大切な人の安否確認

家族の安否確認は心の落ち着きに重要。
家族のハブを決めて情報を集約し、ネットワークをつくる。

(4)火災への備え

電気系統からの出火防止には感震ブレーカー。コンセントタイプはホームセンターで買える。
消火器は期限があるので、いつでも使えるようにしておく。

(5)在宅避難の備え

サンシティマニュアルに備蓄のリスト有り。
「東京備蓄ナビ」 https://www.bichiku.metro.tokyo.lg.jp/
で検索すると必要な品目と量が調べられる。
生活用水はマンションでは排水できないので、貯めても使えない。

(6)避難への備え

信頼できる情報を得る。
一時集合場所、避難場所等の位置や経路を確認。
ライト、ランタンの置き場所、電池の点検。
ガスの元栓、ブレーカー等の位置と操作法の確認。
非常持出品は袋に入れておかなくても困難時落ち着いて取り出せるようにしておく。

(7)居住者相互の助け合い

・管理組合で助け合う。安否確認からの救護、初期消火で98%が救われる。
・エレベーターに防災ボックスを装備する。閉じ込め救出訓練を行う。
・救護センターを設置する。医療キットを備蓄し、住民から医療従事者を募る。
・防災訓練を実施し、住民全体が緊急時の対応法を理解する。
・ゴミ出しは指示があるまで自宅で保管。相当時間がかかる。
・下水は絶対流さない。
排水管が損傷している恐れがあるので簡易トイレを使用する。
再開には専門的な人の判断が必要。

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