2024年11月23日(土・祝)10:30~11:40特殊詐欺対策!「防犯セミナー」が開催されました
2024年9月22日から28日までの僅か1週間に確認された板橋区内で発生した特殊詐欺被害件数は7件、被害額は1,727万円に上ります。特殊詐欺被害の8割弱が65才以上の高齢者とのことですが、サンシティでも高齢者を狙った被害が絶えず、詐欺グループのターゲットになっているのではないかとさえ言われています。
そこで防犯部会では、志村警察署およびサンシティ防犯協会の協力を得て、「防犯セミナー」を開催しました。志村警察署から小林千代様、田村哲也様、須田裕治様の3名に講師としてお招きし、ご講演いただきました。
参加者は管理事務所の2名を入れて47名でした。
もくじ
◆志村警察署管内の特殊詐欺の件数と被害額
昨今、特殊詐欺が増えています。志村警察署の所管地域でも1年で43件の特殊詐欺が発生し、中台地区でも3件以上の被害がありました。1年で総額1億円以上の損害金額になったとのこと。
昨年より被害件数は減少しましたが、被害金額は1億円超と増加しました。
◆特殊詐欺に遭わない方法
①一番の対策は、固定電話の解約
被害は固定電話に出ることで始まるので、固定電話の解約が一番の対策。
固定電話解約に抵抗のある方は、まず1週間電源を切ってみて、生活に支障がなければ解約するといった、“ワンクッションおいての解約”をお勧めします。
②固定電話はずっと留守電にしておく
固定電話が必要な場合は、ずっと留守電にしておくこと。留守電に入っているメッセージを聞いて、知っている人だけに折り返し電話をかけるようにしましょう。
③固定電話に自動録音装置を付ける
ホームセンターなどでも安価で売っています。受話器に簡単に設置できるもので、「振り込め詐欺防止のために、通話を録音させていただいております」というメッセージが流れます。約5分間の通話が録音可能です。
④自分だけは絶対大丈夫と思わない
被害者はみんな「まさか自分にかかってくるとは思わなかった」と言うそうです。犯人はとても丁寧な語り口な上家族の名前などを言ってくるので、だまされるとのこと。
⑤高齢者はキャッシュカードの管理をお子さんや親戚に任せて
⑥自宅に大量の現金を置かない
◆だます手口
ダントツに多いのがオレオレ詐欺です。警察を名乗る手口が多いので、注意!
「あなたの息子さんが犯罪に巻き込まれました」などと電話がかかってきて、「一度警察につなぎますから」と言われる。指示に従って電話のボタンを押すと、警察を語る犯人が巧妙に人のいないATMに呼び出してしまいます。
LINEの電話に切り替えようと言われ、偽の警察手帳や逮捕状を見せられ、すっかり信用してしまうケースがあります。
電話だけでなくメールでだます手口も
宅配便の業者を装ったり、銀行を装ったりして巧妙にURLをメールで送りつけ、クリックすると犯罪者のサイトに飛んでしまうメールもあるので、十分に注意をするようにとのお話がありました。
◆「デジポリス」アプリの薦め
警視庁が作っているスマホのアプリ。犯罪の情報がアップされています。痴漢撃退機能や防犯ブザーなどもあるので、ぜひダウンロードしてください。
セミナー会場では、実際にご自分のスマホに「デジポリス」をダウンロードしていただきました。警察署の方や、既にダウンロードした方に教わりながらダウンロードをする参加者が多数見受けられました。
この後、還付金詐欺のビデオを視聴しました。実際にあった手口を劇で再現する、わかりやすい内容でした。
◆なぜ還付金詐欺に騙されるのか?
マインドコントロールに詳しい立正大学の西田公昭教授によれば、お金をもらう(還付金があると言われる)時には、理由が不要になってしまい、警戒心が薄れるとのこと。
反対に、オレオレ詐欺は自分が損をする側(お金を払わねばならない側)なので、警戒心が働き、還付金詐欺よりはだまされにくいというのが人間の心理だそうです。
◆質疑応答
一通り講演が終わった後、参加者から「三井住友銀行の中台出張所は少し前から無人になり、心配なのでポスターなどで注意喚起をしてほしい」との意見があり、志村警察からは三井住友銀行に確認が取れればポスターを貼りたいとのお返事をいただきました。